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間もなく幕を閉じる銀座シネパトスの最後の新作

銀座の晴海通りの地下に潜む3つの映画館は、耐震基準から取り壊しを命じられて今月末に閉館となる。

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戦後の瓦礫処分用に埋められた川の跡の三原橋の下に生まれた地下街で、長く名作を扱ってきたレトロの映画館は座して消える道を選ばず、閉館に合わせて映画評論家の樋口尚文がユニークな作品を制作。ここを愛した多くの映画人が賛同し、新作インターミッション、即ち名作の合間の休憩という題の作品に出演。

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上映する映画館は地下道の隅の階段すぐ前に入口。

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地下通路にも館内待合室にも閉館を惜しむ映画人や愛好者の寄せ書きが溢れている。

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昭和を偲ばせる館内に入るとスクリーン前に赤い座席が並ぶ。

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そしてこの作品に参加した俳優の名前の白いシートがあちこち。

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作品はその座席で休憩時間に登場する観客を次々と描き、会話の際に地下鉄の音も聞こえる。実際下を通る地下鉄が上映中聞こえてくるのがここの名物。
やがて閉館の瞬間のシーンに映画は何でもありという顛末を見せる。主役の秋吉久美子が懐かしかったが、他界したばかりの大島渚監督が賛助し、未亡人の小山明子、ほかに香川京子、竹中直人から若手まで蒼々たる顔ぶれが次々登場する、閉館の歴史を永く残す為の貴重な記録に仕上がっている。

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2月下旬から閉館の最終日まで連日上映しており、又とない想い出作りになる。

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テーマ : 東京23区
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No title

川だった所の地下映画館とはユニークですね。戦後、昭和、そして耐震対応と時代の変化を感じます。

あと24日で閉鎖です

銀座で気付かず通り過ぎる人も多かったでしょうが、三原橋の名前で川のあった形跡に気付く人もいたでしょう。でも下の映画館はファン以外は馴染みが薄いかもしれません。レトロな一角で思い出作りが出きて満足できました。
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