秋の上野に西洋画が大量に到来

上野では3つの西洋画展を今秋鑑賞することが出来た。国立西洋美術館ではクラナーハ展。ドイツルネサンスを代表するクラナーハの作品をウィーン初め世界各地から集めた意欲的な企画。


6つのテーマで彼の個性をたっぷり伝えてくれる。一番は神話のヒロインや裸像など女性の妖しい魔力。冷たく、白い人形のような姿で迫って来る独自の世界。


後世のピカソなどが模写するなど影響を与えた。彼は市長まで務め、500年前の宗教改革の旗手ルターの親友としての役割、工房で素早く描く記述など、活躍ぶりも伝える。


上野の森美術館ではデトロイト美術館展。切符売り場の行列が少しあったが、円滑に鑑賞できた。

自動車産業の発展を背景に収集された美の財宝から、人気の西洋近代絵画52点を選りすぐって公開。入口では現地の美術館のリベラの大壁画が招く。

ゴッホの2作品を筆頭に、モネからピカソなど馴染みの画家の作品が並ぶ。館外の壁にはゴッホの自画像。

館内では立体感のあるモネなどの複写画を触ることもできる。


東京都美術館ではゴッホとゴーギャン展。12月半ばの終了日が近づき、混んでいる。


副題がrealityと imagination。2人はアルルで短い共同生活を行ったが、画風は前者がゴッホ、後者がゴーギャンと全く異なる。全62点の大半が二人の作品の企画では、椅子、収穫の絵を並べ、差異を鑑賞できる。


名画が次々来る上野は、芸術の秋にたっぷり浸ることが出来る。

にほんブログ村


東京都 ブログランキングへ