初夏に、そうだ京都、行こう
JRの初夏のキャンペーンの舞台は緑もみじの地蔵院だが、東福寺で緑もみじを味わった。紅葉の超人気スポットの通天橋も周囲は緑一色。

その通天橋を臥雲橋から眺めると緑もみじの魅力が伝わってくる。

東大寺と興福寺から2文字を取って鎌倉時代に出来た東福寺は奈良にならって京都で当時最大の寺だったそうだが、今は紅葉や庭園に釣られて参拝する人も多そう。だが室町時代建立の国宝三門も気軽にアクセスできる。


北に向かうと東山七条の三十三間堂の東に智積院がある。ここは長谷川等伯らの襖絵の傑作が目玉。
それに加えて静かな庭園が魅力的。利休も好んだ岩や池や石橋が風情ある景観に仕立てている。流れる水の音と時折池の鯉が跳ねる音が静寂を破っている。あちこちにツツジが咲き出していた。


金堂内を回遊する事も出来、中の季節毎の色々な襖絵を観賞できる。
そんな静かな一角と対照的なのが四条通り。夕方の人であふれる四条大橋を渡りかけると祇園の方に南座、そして先斗町方面は屋外に出っ張った座敷が連なる。

南北に流れる鴨川の穏やかな姿は京都の魅力の1つだが、清流の上に席を設けて夕涼みも出来る何とも風情ある食事処が納涼床。
狭い先斗町の通りを進んで、目指す京懐石の店の中へ入る。

その先に鴨川が見え、下を川が流れる席に落ち着いた。食べ進むと夕闇の光景が夜と変わり、満月も見えてきた。


夏の京都を代表する味、鱧(はも)の料理を賞味できた。


緑もみじに襖絵に庭園と静かな場所に加えて、賑やかな街中でも鴨川の流れに乗って風情をかみしめる事が出来た初夏の京都だった。

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