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英国の新首相には今秋赤ちゃんが生まれる

2大政党制の根付いた英国の先週の国政選挙は、久しぶりに過半数取った政党が出ず、第1党に復帰した保守党は左派の自民党と組み、英国では65年ぶりの連立政権。労働党政権は13年ぶりに崩壊した。

13年前私の2回目のロンドン駐在となった頃、長く続いた保守党政権を倒したのが労働党の若きリーダーのブレア。あの時も43歳の若さで首相就任。そして今度新首相となったキャメロンは43歳。この若さは英国では珍しくない。ブレア政権時代、野党だった保守党は30代の若い対抗馬を党首に立てた。政権奪取できずその後保守党は議員生活僅か数年の若きキャメロンを党首にすげかえ、今回第1党に成って首相の座が回ってきた。しかし奥さんが現在妊婦で新首相には今秋赤ちゃんができるというのだから若さが際立つ。

西欧ではギリシャに次ぐ財政赤字の多い英国だが、それも写真の金融街の危機に金融通のブラウン首相が取組んだ結果でもある。

ロンドン1

だが国民の不満や経済は改善せず、労働党政権への飽きとなって支持率が落ちた結果、他の2党との政策の差も縮まり、選挙では2大政党の得票合計でも減った。そこで2大政党とも過半数の議席に達しなかったが、3番手の自民党も議席は減らした。単純小選挙区制の下では得票率通りの議席にならない。
日本も英国をお手本に小選挙区制になり、ようやく昨年2大政党間の政権交代が実現したが、比例区もあるのが異なる。それに2院制といっても英国では圧倒的に強い下院の勢力で殆んど決まる。参議院で過半数に届かないで苦労している民主党とは事情が異なる。

英国の開票を何度か現地のテレビで見たが、中途の開票は発表されず、開票終了の都度、各小選挙区で全候補者を揃えて発表される。大物のいる選挙区には目立つ為だけの泡沫的候補もよく立候補し、今回も当選者の後ろにピエロのような帽子をかぶった候補者がテレビに映っていた。

写真は大観覧車から写した国会。中は2大政党が対峙する座席になっているが、攻守所を変え、連立する2党が隣り合わせで論戦に立ち向かう姿が間もなく始まる筈。連立政権がどこまで課題を解決できるだろうか。

ロンドン2

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